【ブライトリング】 ベントレーB06 
我を忘れさせる時計とクルマの蜜月

2016.06.01

【ブライトリング】 ベントレーB06 
【ブライトリング】 ベントレーB06 

僕は半年ほど前、クリスマスでにぎわう東京の街で「ベントレー」のスポーツカー『コンチネンタルGT』をドライブしていた。1泊2日で、わずか100kmほどのドライブだったが、最高に贅沢な気持ちにひたれた。

エンジンスタートのボタンを押すと12気筒が目を覚ます。大きなエンジンだからパーツも多く、それらがアクセルペダルを軽く踏むだけで盛大に動き出す。五感に訴えかけるような音と振動はまるでオーケストラのようだった。革と木、そしてアルミに囲まれた室内は、英国のクラシックとモダンを融合させた心地よくも刺激的なもの。インパネ中央には「ブライトリング」の時計が鎮座していた。

昔から時計とクルマのコラボレーションは多々あるが、これほどの蜜月関係をもっている協業はなかなかないだろう。はばたく羽根のロゴをともにもち、ブランドのイニシャルが同じBという「ベントレー」と「ブライトリング」の関係がそれだ。

ご存知の通り、「ブライトリング」は1884年、レオン・ブライトリングがスイス・ジュラ山地サンティミエに工房を構えてからこれまで、計測機器の開発に力を注いできた。その成果は1915年に発表した30分積算計を備えた世界初の独立プッシュボタン搭載の腕時計型クロノグラフに始まる。それを皮切りに、現在のクロノグラフ機構の基礎を築き上げた「ブライトリング」は、計器としての性能の高さが認められ、1936年から英国空軍へのコックピットクロックの公式供給を開始した。その後も同社はいくつもの航空機メーカーと契約を結び、世界中のパイロットから絶大な信頼性を獲得してきた。そんな航空時計のノウハウは、『クロノマット』や『ナビタイマー』という名作へと連綿とつづく。さらに、これらもまたプロパイロットから絶賛されるとともに、同社の腕時計は“腕に着ける計器”として、多くの男達の憧れとなる。

2002年には、英国の名門自動車メーカー「ベントレー」とパートナーシップを締結した。2社の最初の協業は、『コンチネンタルGT』のインパネに「ブライトリング」製のダッシュボードクロックを採用することだった。その翌年から、「ブライトリング」が「ベントレー」の名車をモチーフに、自社コレクションとは別ラインの腕時計を製作。空と陸の両雄がタッグを組んだ、「ブライトリング・フォー・ベントレー」はこうして生まれたのだった。

この協業では、30秒で文字盤を一周する高速クロノグラフ機構を搭載した『ベントレー・モーターズ』をはじめ、『ベントレーGT』、『ベントレー6.75』などを誕生させてきた。その最新作がこの『ベントレー B06』だ。この時計には、1920年代に同社が特許を取得した、モータースポーツのための計器である30秒クロノグラフをアップデイトしたキャリバー「B06」が搭載されている(1920年代といえば、「ベントレー」は創業間もないころながら、ル・マン24時間レースで5度の優勝に輝いた年代だ)。ベントレーのラジエーターグリルを想起させるスケルトンの文字盤からそのキャリバーが動く様子を垣間見ることができる。時計の裏を見ると、サファイアクリスタルの蓋から、「ベントレー」のホイールを精密に再現したという円形の自動巻きローターを確認することも可能だ。

 

ムーブメントとエンジンという原動機を、美しいアウトシェルに内包する。時計とクルマは似ている。男心を強くくすぐる点もそうだ。欲しいクルマ、そして時計のことを考えると我を忘れてしまうことはないか? 「ベントレー」と「ブライトリング」が僕の生活のなかにあったら。そんな妄想をしているとつい夜更かしをしてしまう。

ベントレーB06
自動巻き
100m防水
70時間パワーリザーブ
ケース径49.0mm
ケース素材ステンレススティール

税込1,782,000円

※掲載商品は2016年6月現在の情報であり、変更となる場合がございます。
※品切れの際はご容赦ください。

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052-251-1111(代表)

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この記事のライター

荻山 尚 / ファッションエディター

1972年生まれ。青山学院大学卒業後、商社に入社した後に編集者に。
レオン副編集長、センス編集長などを務めた後に独立。現在はファッションエディターとして雑誌やWEB、広告などに執筆する。
雑誌GGのファッションディレクターも務める。