【ベルスタッフ】 HEMPSTON BXS
名ライダースジャケットと日本ブランドとの共演にシビれる

2018.01.30

【ベルスタッフ】 HEMPSTON BXS
【ベルスタッフ】 HEMPSTON BXS

レザーアイテムは、ニットやカットソーといった織物よりも長持ちする。つまり持ち主と多くの時間を共有するともいえる。だからこそ時代に左右されないマスターピースを選ぶべきだ。

このベルスタッフとSOPHNET.のコラボレーションによるレザー・ライダースジャケットは、1970年代に流行したコサックジャケットからデザインの着想を得たという。コサックジャケットとは20世紀初頭、アメリカの騎兵隊が着ていたもので、その後のフライトジャケットの名作A-1ジャケットのルーツになったといわれるものだ。騎兵隊用のジャケットとはつまり乗馬に適したデザインやギミックを有している。それはそのまま現代の馬=モーターサイクルに乗るのにも適しているといえるだろう。

心憎いエクスクルーシブなデザインを忍ばせて

さて、こちらのライダースジャケットを見てみる。シングルのフロントファスナー、スタンドカラー、右胸のポケット、左前身頃の切り替え、左腕の型押しロゴなどよく見れば凝ったデザインだが、一見するとシンプルそのものだ。それだけにラムレザーのリッチな光沢感が目を惹く。都会で映えるライダースジャケットをテーマとして誕生したモデルだけに、レザーといえども柔らかく、軽い着心地となっている点もうれしい。

世界中にファンの多い日本を代表するブランドSOPHNET.のオーダーとしては、SOPHNET.の象徴でもあるカードポケットや袖のファスナー部にアクセントカラーを忍ばせている点が挙げられる。さらに、裏地には同じくカラフルなカモフラージュを配した。

新たな名ライダース誕生の予感

これ見よがしな変更点はない。着用者のみへひそかな喜びを忍ばせる点に日本ブランドならではの奥ゆかしさやセンスを感じる。ちなみにラムレザーはブラックとネイビーの展開。裏や袖のカラーは前者がブルー、後者がレッドとなる。

ちなみにこのカラーリングは、90年代の英国ストリートシーンとスポーツテイストという当時のトレンドを反映させている。言わずもがな、ベルスタッフは英国発祥のブランドだ。そんなさり気ない配慮もまた日本ブランドとのコラボレーションならではといえる。

ベルスタッフはこれまで、トライアルマスターやアウトローなど名作ライダースジャケットをいくつも誕生させてきた。それらは老若男女問わず、さらに言えばモーターサイクルに縁のない私のような非バイク乗りさえ魅了してやまない、ワードローブに欠かせない存在となっている。こちらのジャケットもそうなる予感を抱かせる。

HEMPSTON BXS
カラー:ブラック・ネイビー
サイズ:44〜52
税込151,200円

お問い合わせ

北館2階 ベルスタッフ
052-251-1111(代表)

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この記事のライター

荻山 尚 / ファッションエディター

1972年生まれ。青山学院大学卒業後、商社に入社した後に編集者に。
レオン副編集長、センス編集長などを務めた後に独立。現在はファッションエディターとして雑誌やWEB、広告などに執筆する。
雑誌GGのファッションディレクターも務める。