【ジェイエムウエストン】 705 サイドゴアブーツ
不変の存在は、早く手に入れ、長く味わう

2017.12.14

【ジェイエムウエストン】 705 サイドゴアブーツ
【ジェイエムウエストン】 705 サイドゴアブーツ

長らく続いているスニーカーブームだが、その一方でレザーソール、グッドイヤーウエルトといった本格製靴の人気も復活してきた昨今。とはいえ、本格製靴といえども、スニーカーで味わってしまった楽ちんさは損ないたくない、というのが心情だ。という人たちがこぞってジェイエムウエストンの「180 シグネチャーローファー」を履いている。

快適な履き心地、スーツからデニムまで似合う汎用性の高さ、上質な素材と作りによる堅牢性など、このローファーの魅力は枚挙にいとまがないほど。そして、この靴の素晴らしさを体感した人ならば、この冬に同等の楽しみが味わえるもう一足のジェイエムウエストンに注目すべきだろう。

705 サイドゴアブーツ」がその靴だ。この靴は、その名の通りサイドにゴア、つまり横にゴムが付いたブーツである。他のメーカーからも同じようなデザインのものがたくさん出ている定番ブーツだが、ジェイエムウエストンのそれは格が違うと私は断言する。

作りも素材も格が違う!

まずは、履き口からアッパー(甲)中央の鼻筋状の折れ目に注目していただきたい。これは足首から甲を立体的に包み込むよう配された処理だ。アッパーのレザーは、伝統的な靴作りである板張りのクリッピングにより立体を成す。じっくりと時間をかけて形作られているから、簡単には崩れない。しかも、それをホールカット(一枚革)でやっているのだから同ブランドの技術力には恐れ入るしかない。

もちろん、アッパーのレザーも上質だ。ボックスカーフと呼ばれる、生後36ヶ月の仔牛の革をなめしたものを使用。なめし液の中に浸ける時間が短いので硬さが残るもののハリがあり、徐々に足になじんでいく。上品な光沢と耐久性の高さを兼備したレザーだ。しかも、それを一枚革で使うということがどれだけ贅沢なことか!

手間暇かけた製法

アッパーとソールを結ぶグッドイヤーウエルト製法もジェイエムウエストンのものは凄い。とくに中底に直接溝を切って壁を作る溝切式の技法は、究極のグッドイヤーウエルト製法と称される。高い技術と手間暇がかかるのだが、この製法を取るおかげで、高い耐久性と快適な履き心地を両立できるのだ。

ジェイエムウエストンのサイドゴアブーツに派手さはない。しかし、どのパーツを見ても素材にこだわり、伝統的な靴作りに則った、真摯な姿勢が見て取れる。その姿勢が時代を問わない、不変の靴を生み出すのだ。時代を問わないということは長く履けるということ。つまり、早いうちに手に入れれば入れるほど、その素晴らしさを長く味わえる。今すぐ手に入れるべきだ。

705 サイドゴアブーツ
カラー:ブラック、タン
各・税込145,800円

お問い合わせ

北館1階 ジェイエムウエストン
052-251-1111(代表)

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この記事のライター

荻山 尚 / ファッションエディター

1972年生まれ。青山学院大学卒業後、商社に入社した後に編集者に。
レオン副編集長、センス編集長などを務めた後に独立。現在はファッションエディターとして雑誌やWEB、広告などに執筆する。
雑誌GGのファッションディレクターも務める。