THE RAKE JAPAN 副編集長 藤田雄宏 × ファッションエディター 荻山尚「真夏のイタリアウィークスを語る」【後編】

2017.07.12

THE RAKE JAPAN 副編集長 藤田雄宏 × ファッションエディター 荻山尚「真夏のイタリアウィークスを語る」【後編】

夏の強い日差しに映える色とは

荻山 ナポリのビーチサイドにあるリストランテやバールで、ボルサリーノをかぶった男性はどのような恰好をしているんですか?

藤田 リネンやコットンのサファリジャケット、イタリアではサハリアーナというのですが、それを着ている男性を目にする機会が多いですね。テーラーやカミチェリアで仕立てたものに合わせることが多いですね。

荻山 それは素敵ですね! マネしたい。

藤田 パンツは白が多い。インナーはブラウンやベージュ、生成りなどのリネンシャツで、トーンをコーディネイトしているのですが、よく見ると時計だけポップだったりします。

荻山 イタリア男お得意のハズしの美学というやつですね。ガチガチのクラシックなのに時計はポップな色というイタリア紳士、私もたくさん会ったことあります。

藤田 上流階級の人に多いですね。

荻山 この「ガリアルド・プロフォンド」はそれを代表する時計でしょうね。

藤田 こういうダイバーズ型で青や赤の明るい色が、またナポリの強い日差しに映えるんですよ。

荻山 リュウズガードやドーム型ガラス、逆回転防止ベゼルを備えた本格ダイバーズにして、この色が他にはない個性を放ちますね。もちろん防水性もあるから夏にはぴったり。

藤田 このようなポップな時計に、プラチナやゴールドのブレスレットを合わせるのもイタリア男は好きですね。

荻山 ああ、わかります、わかります。結構、上級なテクニックですね。

藤田 そういうことをさらりとやってのけるのはイタリア男でも少ないです。

荻山 こういう時計はカジュアルなシーンで映えるのはもちろんですが、真面目なスーツに合わせても面白いですよね。きちんとタイをして、スーツにも、靴にもスキがないのに、時計はポップ。そういう人って好感度高そう。藤田さんの今日の装いにも合いそうです。

藤田 やってみようかしら。

日本でもヒット中のカラフルな一足

荻山 イタリア男は、ポップな色は時計だけではなく、スニーカーも好物ですよね?

藤田 アトランティックスターズのことですよね? 向こうでもそうですし、日本でも人気高いですね。

荻山 一見派手だけど、イタリア職人が手作りしている。

藤田 若いころ、ヴィンテージスニーカーにはまっていたことがあって、このスニーカーを見るとアディダスのSL72、同76、TRXなどを思い出します。それらも色の組み合わせがとてもきれいでした。

荻山 最近流行ったものですと、同じアディダスのLAトレーナーもカラフルでしたね。この靴もイタリアから人気が再燃しました。

藤田 とはいえ、大人にこの色柄は難しい気もしないでもありません。荻山さんならどう履きこなしますか?

荻山 イタリアブランドの細身デニムや白パンツ、チノパンなども似合うのでしょうが、一番似合うのはショートパンツでしょうね。できればヒザ上丈で、美脚シルエットのものを。ヒザ下のルーズのものでは少しくだけ過ぎて見えます。

藤田 ソールの効果で4センチ以上、背が高く見えるというのもポイントですね。

荻山 定番のスポーツメーカーものよりあか抜けて見えるに違いありません。

イタリアン・スニーカーの奥深さ

荻山 イタリアのスニーカーは、アトランティックスターズのようなカラフルなものも人気な一方で、まるでドレス靴かと思うようなものもある。幅が広いですよね。

藤田 たとえばロブスがその代表でしょうか。ドレス靴のように木型がシュッと細くて、かつグラマラス。しかも製法はマッケイという点もイタリアンですね!

荻山 こちらはスマートなフォルムですが、幅広甲高の日本人用に調整した木型を使っているそうで、何ともうれしいかぎりです。アッパーの革もイタリアならではの風合いですね。

藤田 これもドレスシューズに使われるような、イタリア製の上質なものですね。

荻山 磨きがいがありそうです。作りはもちろんイタリア製。さて、藤田さんならどう履きこなしますか?

藤田 ベージュのコットンスーツに合わせて、週末のランチですかね。ベージュ~ブラウンのトーンがよさそうな気がします。荻山さんは?

荻山 カーゴパンツなどカジュアルに合わせて、ドライブですかね。ソールが運転しやすそうなので、夏のドライブ旅行で履きたい。

藤田 それもありですね。いずれにせよ、イタリアの夏の装いは、ヴァカンス気分で着こなすのが正解だと考えます。エレガンスや清涼を色や素材でいかに感じさせるかがカギで、今回俎上に乗せたアイテムはいずれも有効ですね。

荻山 今回はありがとうございました。次回は白ワイン片手に、ナポリあたりで語らえれば!

藤田 ポッツオーリで待ってます!



〈I.T.A.〉
ガリアルド・プロフォンド
税込51,840円

■北館5階

 

〈アトランティックスターズ〉
スニーカー
税込34,560円

■北館1階

 

〈ロブス〉
スニーカー
税込39,960円

■北館1階

 

 

●今回の手みやげ
〈オスピターレ〉
スフォリアテッラ
バリバリッとした食感がたまらないナポリのお菓子。
①西尾抹茶 1個・70g[松坂屋名古屋店限定] [各日200個限り]
税込380円
②ジャンドゥーヤ 1個・70g
税込300円
※本館7階大催事場「イタリアフェスタ」にて、7月12日(水)→24日(月)の期間出品いたします。

 

 


 

s_fujita藤田 雄宏
1975年生まれ。早稲田大学卒業。学生時代からライターとして活動しはじめ、MEN’S EXのエディターを経て現職。

THE RAKE JAPAN

THE RAKE JAPAN
第16号となる2017年7月号では、俳優パトリック・スチュワートの独占インタビューや、世界の洒落者たちに向けた東京特集を掲載。隔月24日発売。1200円。


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この記事のライター

荻山 尚 / ファッションエディター

1972年生まれ。青山学院大学卒業後、商社に入社した後に編集者に。
レオン副編集長、センス編集長などを務めた後に独立。現在はファッションエディターとして雑誌やWEB、広告などに執筆する。
雑誌GGのファッションディレクターも務める。